今回の記事内容まとめ
- 人の作品を上手に真似する方法
- パクるのは絶対にダメ
- でも何も参考にしないで作っても良いものは作れない
- デザイン上達の近道は良いものを真似て学ぶこと
最初に言っておきますが、今回の記事はパクリを推奨する内容ではありません!
佐野研二郎さんのTOKYOオリンピックのロゴパクリ問題などが一時期話題になりましたね。
パクリは絶対に許されない行為であり、デザイナーとして最も恥ずべき行為です。
ですが、デザイン上達のために良い作品を見て真似することは悪いことではありません。
今回は人の作品の良い部分を上手に真似する方法を紹介していきます。
①一部分を切り取って真似する
まずはこちらをご覧ください。
このバナーを真似してみましょう。
その時にすべて真似するのはパクリですので絶対にやめてください。
ある一部分を切り取って真似するのがポイントです!
このように自分が良いな!と感じた部分を真似ることで作品のクオリティが上がるし、デザインの引き出しも増えます
ぜひ試してみてください!
既存×既存で新しいものを作る
誰も考えたことのない新しいものを作るというのは非常に難しいです。
そんな時は既存のものを掛け合わせるという方法がおすすめです。
先ほどの要領で今回は3つの参考を元に名刺を作成してみました。
そして僕が作成したのがこちら↓
このように既存のものを掛け合わせることで新しいものを作ることができます。
作品を細分化して分析する癖をつける
これまで話してきたように、上手に真似するためには作品を細分化して一部分を参考にするということが大事です。
全て真似したり、何も考えずにただ参考にするとパクリになってしまうからです。
作品を見たら、まずは以下の項目を見るようにしましょう。
- レイアウト
- レイヤー効果
- 文字の装飾
- 写真や素材の使い方
- 色の組み合わせ
デザイン上級者になると
- なぜその色を組み合わせているのか?
- この装飾はどのような意図があるのか?
- レイアウトでうまく視線誘導ができているな
など、より深いところまで考えられるようになりますが、最初はそこまで深く考えなくても大丈夫です。
『このレイアウトなんかおしゃれだな』
『この色の組み合わせなんか好きかも』
こんな感じで大丈夫です。それらを真似ていくうちにだんだん分かってきます。
人の作品を真似ることに抵抗がある方へ
もちろんパクリはいけません。あくまで参考にするのです。
人の作品の良い部分を真似するのは全く悪いことではありません
なかには、
『人の作品を真似するのはパクリみたいで嫌だ!』
『オリジナリティあふれる唯一無二のものを生み出したいんだ!』
と思う方もいるかもしれません。
しかし、こちらの記事でも書きましたが、
0から何かを生み出すことができるのは神だけです
自分では何も参考にしたつもりはなくても、必ずなにかしらの影響を受けています。
例えばあなたがバナーを作ったとします。
- バナーを一度も見たことがない
- 街にある広告を一度も見たことがない
- 雑誌やテレビを一度も観たことがない
もしあなたが上記すべてに当てはまったとしたら、0から生み出したと誇っていいでしょう。
神と並びましたね、おめでとうございます。
でも実際は違いますよね?
あなたが作ったバナーには無意識に今まで見てきたものが反映されています
0から何かを生み出すことは不可能なので、良い作品をたくさん見てどんどん真似していきましょう!
偉人たちも真似をすることを肯定している
ここまで読んでもまだ真似をすることに嫌悪感がある方に僕の言葉よりも説得力のある偉人たちの名言を貼っておきます。
「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む」
ピカソ
「何もまねしたくないなんて言っている人間は、何も作れない」
サルバドール・ダリ
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
ジェームズ・W・ ヤング
「クリエイティブである一番の秘訣はその元ネタがバレないことだ」
アインシュタイン
「商工業の世界では誰もが盗む。わたしもずいぶん盗んだものだ。 肝心なのは、いかに盗むかである。」
トーマス・エジソン
このように名だたる偉人たちも語っています。
これを聞いてもまだ真似をすることに嫌悪感がありますか?
大事なのは真似て学ぶこと
もともと学ぶという言葉は真似ると同じ語源なんです。
「まなぶ」(学ぶ)という言葉は、「まねる」(真似る)と同じ語源であり、「まねぶ」とも言われていたという。そのことからもわかるように、自分が真似したいと思う人のやり方を「まねぶ」ことから始めるのは、学びの基本である。
引用:https://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/
今まで真似をすることに抵抗があった方も、これからは良いものを真似してどんどん学んでいきましょう!
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